そのボード、僕が積んでおきます。

たくさんの電子工作基板が積みっぱなしになってるので、頑張って工作しようとしていますが、どんどん溜まっていっております。

FRDM-KL25Zでmbed【準備編】

そうだ、mbedしよう

 なんか、急にmbedが流行り始めてる感じ。CQ出版社の2つの雑誌もタイミングを合わせてか2014年10月号がどちらもmbed特集。

 

トランジスタ技術 2014年10月号

http://toragi.cqpub.co.jp/tabid/747/Default.aspx

 

Interface 2014年10月号

http://www.kumikomi.net/interface/contents/201410.php

 

mbedは以前FRDM-KL25Zが発売になった時にちょっとだけ触ってみただけなので、こんだけ流行ってるなら改めてやってみとかないといけないんじゃないか、ってことで、改めてFRDM-KL25Z引っ張り出してきてmbedしてみよう。

 

 

FRDM-KL25Zでのmbed最新情報

FRDM-KL25Zでmbedするための基本的な情報はこちらのページ。

FRDM-KL25Z | mbed

 

このページによると、そもそもmbed-enabledなんだけど、新しいFirmwareが出ているようなので、まずはFirmwareのアップデートをする。

Firmware FRDM KL25Z - Handbook | mbed

 

bootloader modeでの立ち上げ 

Firmwareのアップデートは、ボードをbootloader modeで立ち上げる必要があり、この図の通りUSBポートの間のボタンを押しながら矢印側のUSBポートをで母艦と接続する。

 

http://mbed.org/media/uploads/chris/frdm_small.png

ところが、bootloaderのバージョンが1.11未満の場合、Windowsでしかボードが認識されない。試しにMacに接続してみたが、Macからは認識されなかった。ということで、まずはWindows機を使ってbootloaderのバージョンアップを行う。

 

bootloader modeでボードをWindows気に接続すると「BOOTLOADER」という名前のマスストレージドライブとしてWindowsでは認識される。このストレージの中の「SDA_INFO.HTM」を開くと、ボードのFirmwareのバージョンなどが確認できる。このこの時点でBootloader Versionは1.05だったので、なるほどMac/Linuxでは認識されないだろう。

 

Bootloaderのアップデート

まずは最新のOpenSDA Firmwareを取得する。

P&E Microcomputer Systems

このページのOpenSDA Firmwareのリンクから、ダウンロードを行う。この時、ユーザー登録が必要。現時点では「Pemicro_OpenSDA_Debug_MSD_Update_Apps_2014_09_25.zip」というファイルがダウンロードされた。

 

zipファイルを展開すると、中に様々なDEBUG用イメージが含まれているが、ここで利用するのは「OpenSDA_Bootloader_Update_App_v111_2013_12_11.zip」で、再びこのファイルを展開する。

 

zipを展開して得られた「BOOTUPDATEAPP_Pemicro_v111.SDA」をBOOTLOADERドライブにコピーして、一度USBケーブルをPCから取り外す。再度、bootloader modeで立ち上げ、「SDA_INFO.HTM」を確認。この時点でBootloader Versionは1.11。ということで、最新のBootloaderに更新出来たので、Macに接続テスト。無事Macからもストレージとして認識されることが確認できた。

 

最新mbed firmwareの書き込み

この状態だと接続すると、bootloader modeで立ち上がるはずだが、bootloader modeで立ち上がらなければbootloader modeで立ち上げ直す。

 

次に、mdebのFirmwareのインストールを行う。

Firmware FRDM KL25Z - Handbook | mbed

このページより、

http://mbed.org/media/uploads/sam_grove/20140530_k20dx128_kl25z_if_opensda.s19

をクリックすると、「firmware.s19」というファイルがダンロードされる。ダウンロードされたこのファイルを「BOOTLOADER」ドライブにコピーし、USBケーブルを取り外す。

 

bootloader modeにせず(ボタンを押さずに)再度ボードをMacに接続するとさっきまでとは違い「MBED」という名前のストレージとして認識されれば、mbed環境の準備完了。

 

今後は、mbedのインラインコンパイラで作られたバイナリファイルを、この「MBED」ドライブにコピーすることでプログラムの書き込みができるようになる。

 

次回はとりあえず「Lチカ」してみることにする。

 

Freescale FRDM-KL25Z

Freescale FRDM-KL25Z