そのボード、僕が積んでおきます。

たくさんの電子工作基板が積みっぱなしになってるので、頑張って工作しようとしていますが、どんどん溜まっていっております。

ディスプレイなしでRaspberry Piのセットアップをするときの備忘録

なんか、セットアップする度に検索しながらやってて、えらい時間食ってるので、ひとまずメモを残すことにする。

 

ディスプレイなしでインストールする

PC/MacとはUSBシリアルで接続して、Raspberry Piにはディスプレイもキーボードもマウスも繋がないままにRaspbianのインストールから設定を行う方法を書いておく。

なお、この方法についての検索キーワードは「Raspberry Pi headless install」。

 

 (※2015/11/27注記:NOOBS1.5.0は、以下の中の1.4.2と同様の手順となる

NOOBSのSDカードを用意する

まずは通常の手順でNOOBSのSDカードを用意する。

空きSDカードに、ダウンロードしたzipファイルを解答した中身をコピーするだけなんだけど、一度RaspberryPiに使ったSDカードはパーティションが切られてしまっているので、MacならMac純正のディスクユーティリティでパーティションを切り直し、Windowsなら管理者権限で起動したコマンドラインからdiskpartでパーティションを切り直してから、SDアソシエーションのSDフォーマッターを利用しフォーマットしなおしてからNOOBSをインストールする。

https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/

 

自動インストール用にファイルを書き換える

ディスプレイなしでのNOOBSインストールは、起動した時に自動的にインストールが動くように設定を書き換えることで実現する。NOOBSのカード内のファイルを以下の様に変更する。

 

recovery.cmdlineの書き換え

最後にsilentinstallを追加する。NOOBS v1.4.1(※2015/10/04注記:NOOBS1.4.2でも同様)では書き換え後に

runinstaller quiet vt.cur_default=1 elevator=deadline silentinstall

 のようになる。

 

os/Data_Partitionディレクトリの削除

osディレクトリの下にはRaspbianディレクトリだけになるようにする。

 

os/Raspbian/flavours.jsonの書き換え

(※2015/10/04注記:NOOBS1.4.2ではこの作業は必要ありません)

中から「Raspbian - Boot to Scratch」の項目を削る。書き換え後、

{

  "flavours": [

    {

      "name": "Raspbian",

      "description": "A Debian wheezy port, optimised for the Raspberry Pi",

      "supported_hex_revisions": "2,3,4,5,6,7,8,9,d,e,f,10,11,12,14,19,1040,1041"

    }

  ]

}

 のようになる

 

以上で準備は完了。

 

インストールする

まずはUSBシリアルとRaspberryPiを接続。GND/Rx/Txだけ接続すれば良い。Raspberry Piのピンは、外側の3本めからGND/Tx/Rxの順に並んでいるので、それぞれUSBシリアルのGND/Rx/Txに接続する。

Macではsudo cu -l /dev/tty.usbserial-XXXX -s 115200などとして接続、WindowsではTeraTermなどで速度115200bpsで接続する。

SDカードをRaspberry Piに挿入して起動すると「recovery login:」と出てくるが、何もしない。見えないところで自動的にインストールが進められている。

(ちなみに、この時ユーザーrootで、パスワードraspberryでログイン可能。)

30分とかそのくらい待つと、自動的に再起動され、コンソール上にもbootログが流れてくる。通常のログインプロンプトが出てきたらインストール完了。初期ユーザーパスワードは、ユーザーpiで、パスワードraspberryとなる。

 

ディスプレイなしで設定をする

続いて、そのままディスプレイ無しで設定を進める。

 

初期設定を行う

ログイン後、sudo raspi-configで初期設定を行う。ここは、通常のインストール時と特に差がないので詳細は割愛するが、最初にlocaleの設定だけしてから再起動してもう一度立ち上げなおして再度設定をするのが良いと思う。

 

無線LANの設定をする

インターネットに接続しないとこの後の設定ができないので、まずはインターネット接続の設定を行う。この時、有線LANが使えて、そのLANがDHCPIPアドレスを発行してくれるのであればそのままインターネットには使える様になっているはず。そうでない場合は、無線LANの設定を行う。

無線LANのアクセスポイントの設定は、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confに書くのでこのファイルを編集する。

sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confして、既に記載されている内容の下に、アクセスポイントの情報を追加する。

network={

        ssid="********"

        proto=WPA2

        key_mgmt=WPA-PSK

        pairwise=TKIP CCMP

        group=TKIP CCMP

        psk="********"

}

ssidのところにアクセスポイントのSSID、pskのところにパスフレーズを記載する。見ての通り平文での記載となるので、管理注意。RaspberryPiのGUIからの設定でも同様の設定が追加される。

複数のアクセスポイントに接続する場合は、接続したいアクセスポイントの数だけこの設定を並べればいい。詳細について知りたい場合は検索すること。

設定書き換え後、再起動し、ifconfigでIPアドレスがとれているか確認する。

 

アップデートする

以下のようにしてアップデートする。

sudo apt-get update

sudo apt-get upgrade

sudo rpi-update

 

以上。