そのボード、僕が積んでおきます。

たくさんの電子工作基板が積みっぱなしになってるので、頑張って工作しようとしていますが、どんどん溜まっていっております。

CAmiDionとチップLED:僕のMaker Faire Tokyo 2014

【作ったもの】

@きよしさんの作ったコード演奏のための電子楽器「CAmiDion

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11月23日、24日に開催されたMaker Faire Tokyo 2014に23日に行ってきました。会場が東京ビッグサイトになり広くなった以上にたくさんの人が来て大盛り上がりのイベントでした。

JavaScriptで電子工作が楽しめる「Kinoma Create」のワークショップに関したり、色々な展示に触れたり、非常に刺激を受けたイベントでしたが、販売をしているブースもかなりあり、いくつかのものを仕入れてきました。中でも自分の中での大物は以下の2つでした。

  • 東芝FlashAir(限定のブレークアウトボード付き)
  • コード演奏楽器CAmiDion

中でも、CAmiDionは、今回のMFT2014の目的の一つでもありました。

と、自分でも言っていますが、買ってきたものを組み立てて遊ぶとろこまでがMaker Faireです。間にルネサスさんのイベントが有ったりしつつ2週間ほど過ぎましたが、このタイミングでやっと全て楽しめたので、やっとブログが書けます。 

 実は、既に1週間ほど前に時間を取って組み立てをしたのですが、CAmiDionは実装時に手痛いミスをしてダメにしてしまったのでした。

CAmiDionですが、チップLEDの実装が16個、ダイオード51個、タクトスイッチ48個をハンダ付けするという結構ハードな工程です。チップLEDの半田付けの途中でパターン剥離をしてしまいましたが、そこはなんとか修正したのに、その後ダイオードとタクトスイッチまで付けたところで油断してしまい、その後派手に2箇所ほどミスを繰り返し、修正の最中にまたミスをしてしまうという自分でも信じられない状況に。そして、作者の@きよしさんにメッセージを送りました。

運良くまだ基板が残っていたということで購入させていただき、本日に至っています。

 

このボードですが、非常にすごいです。Arduino互換機(というか、Arduinoで書かれたプログラムの書き込まれたATmega328Pを用います)なのですが、音源用の専用チップを載せていません。Arduinoで6重和音を可能にしたPWMDAC_Synthライブラリを生み出し、ATmega328Pだけで結構リッチな音を鳴らします。


CAmiDionプリント基板1枚でアドリブ演奏してみた - YouTube

この画面ではわかりませんが、MIDIのIN/OUTにも対応しているなど、電子楽器として非常に興味深いものです。

 

前述の、PWMDAC_Synthライブラリは通常のtone()に比べて強力ですから、自分で作る工作にも役に立つのではないでしょうか。

 

さて、ということでCAmiDionの組み立てを通して気づきがありました。それはチップLEDのハンダ付けです。ハンダ付けがそんなに上手ではないので例によってチップ部品のハンダ付けは苦手です。中でもLEDは熱に弱く手際よい作業が求められるので、チップLEDの取り付けがあるとかなり緊張します。

これまで、チップLEDについてあまりちゃんと考えたことがなかったのですが、調べてみると、そもそもサイズなどの違いによっていくつかの規格があるようです。

 

あまり意識せずにサイズを見て最初に購入したのが3020という規格のものでした。

チップLED 3020 - Google 検索

こんな感じで端子が側面から底面に回りこんでいるタイプのものです。これまで基本的にこのタイプを買っていました。これはこれで何とか付けられなくもないのですが、10個ハンダ付けしようとすると大抵1個位失敗します。

(ちなみに、僕は最初にパターン上にはんだを盛らずに、横から流し込む方法でハンダ付けしています。)

 

そして、一度失敗した後、作りなおす際に選んだチップLEDは、3216という規格のものです。

チップLED 3216 - Google 検索

このように、横に端子が飛び出しています。その分端子に熱を当てやすいですし、間違って樹脂にコテ先が当たることもありません。これは作業がしやすい。3020の時に比べて作業のペースの速いこと。そして、失敗ゼロでした。僕にはこっちが楽です。趣味の工作ですし、これが使える時は今後はチップLEDは3216タイプのモノを使うことにします。

 

ということで、ハンダ付けを思いっきり堪能した週末でした。